薬の併用

抗がん剤などの西洋薬を服用している人が、漢方薬を併用したいと思われる場合もあるでしょう。

現代薬と漢方薬を併用することについては、併用することで効果がある場合があります。たとえば、西洋薬によって生じた、副作用が、漢方薬によって軽くなる場合や、西洋薬の薬剤の量を減らされる場合があることから、今後研究が進み、両者の利点を生かした利用ができるようになることが期待されているのです。

しかし、その一方で、かえって弊害がある場合もあります。たとえば、ある種の西洋薬と漢方薬を併用した場合、動悸や頻脈が生じる例があるのです。

同じ組み合わせでも、良い結果が出るか否かについては、個人によって異なりますので、専門の医師に相談してから方針を決定する必要があります。この場合は、現代薬と西洋薬の両方を扱う医師に相談するのが理想です。それが難しい場合は、病名は何であり、どのような現代薬を服用しているのか、を、漢方の医師に伝えるべきでしょう。

また、漢方薬同士を併用する場合も、専門の医師に相談するなどの注意が必要です。たとえば、腰痛や高血圧などの慢性病の治療にある漢方薬を使用している人が、かぜを引いたり、腹痛を起こした場合に、漢方薬で治療したいと思うことがあります。そのような場合が、まず急性の病のほうの治療を優先します。そしてその間の慢性病の治療については、双方の漢方薬の服用時間を2時間ほど、ずらすなどします。

さらに、同じ人が慢性病を複数もっている場合もあります。このような場合は、ふたつの漢方薬を合わせて服用します。これを「合方」といいます。これは、もともとは別の漢方薬を合わせてせんじることを意味する言葉です。